こんにちは。Apparel Brand PlannerのYossyです。
前回は繊維商社の役割についてお伝えしました。
その中でも少し触れたASEAN生産について見ていきます。
ASEAN生産の必要性とメリットについて
前回のブログでも解説しましたが、以前は中国生産が主流だったのが昨今は中国の物価の高騰により、中国よりも安価で生産可能な東南アジアでの生産(ASEAN生産)が注目されており、大手の多くはすでに取り組んでいます。
ASEAN生産はどんなブランドにもメリットがあるわけではありません。
大量生産をするブランドの定番的でBASICなアイテム、ほどメリットがあります。
例えば、ユニクロやGU、無印良品といったブランドの商品です。
理由はASEANは大きな工場(人も多い)で人件費も中国に対して安いため小ロットよりも大きな商売の方がいいのです。
最近はASEAN生産も定着してきたので、もう少し中国生産程度に身近になりました。
通常、中国生産の場合はSHIPと言って船で商品を出荷します(約1週間)が、ASEANは船だとかなりの時間がかかるため(約3週間)、時間のない商品はAIRと言って飛行機で輸入します。
AIRの方が物流費が高いですが、それでもASEANでは価格的メリットがあります。
また、他にもメリットがあります。
それは「特恵関税」です。
特恵関税って何?
関税は繊維業界に限らず、車や食品など輸入するのもには必ずかかる「輸入品に課される税」として定義されています。
その中でも、特恵関税というのは
開発途上国・地域を原産地とする鉱工業産品および農水産品の輸入については、一般の関税率よりも低い税率を適用することにより、開発途上国・地域の輸出所得の増大、工業化の促進と経済発展を支援するという先進国による国際的途上国支援制度のことです。 (JETROより)
また、詳細はこちら
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-000926.html
特恵関税適用国
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1504_jr.htm
このような特恵関税の制度により安く生産ができる仕組みがあるのもASEAN生産を後押ししている理由です。
今後はより中国生産並みに定着していくと思われます。
いかがでしたか?
今回はASEAN生産について詳しく見てみました。
ブログなどに載せないここだけの最新をお届けします♡
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